国際結婚は「役割分担」の文化の違いが大きい
国際結婚を考える際に、多くの人が見落としがちなのが「家庭内の役割分担の違い」です。
家事、育児、仕事に対する考え方は、国ごとに大きく異なり、結婚後に衝突する原因にもなりやすい部分です。
ここでは、タイ人女性と、他のアジア諸国(中国、フィリピン、ベトナム)の女性たちが持つ「パートナーシップの考え方」を比較し、どのように家庭を築きやすいのかを解説します。
タイ人女性:助け合い重視、柔軟な家事分担
タイ人女性は、家事や育児を「一緒にできる方がやればいい」という柔軟な考え方を持っています。
たとえば、夫が仕事で忙しければ自分が家事を多く担い、夫が家にいるときは自然と協力してもらう、といった形で生活リズムに合わせて分担します。
また、男性に対して「こうあるべき」と強く求めることが少ないため、プレッシャーを感じにくい点が日本人男性にとって魅力です。
家事や子育てに対して、完璧さを求めすぎないことも特徴で、家庭内に自然なゆとりが生まれやすくなります。
中国人女性:完全な平等を求めるパートナーシップ
中国人女性は、「夫も妻も同じくらい働くのが当然」という考え方が非常に強いです。
家庭内の家事や育児についても「50対50で分担するのが理想」と考えている人が多く、男性が家事に消極的だと強く不満を持たれることがあります。
特に、中国の都市部出身の女性はキャリア志向が高く、「家庭と仕事の両立」を強く意識しています。
そのため、男性側も積極的に家庭に参加しないと、夫婦関係が冷え込むこともあるので注意が必要です。
フィリピン人女性:家事は妻中心だが愛情でカバー
フィリピン人女性は、家事や育児を「自分がしっかりやりたい」と考えることが多く、比較的伝統的な役割分担を望む傾向があります。
一方で、愛情表現が豊かで、夫への感謝や愛を常に伝えてくれるため、家庭内はとても明るい雰囲気になります。
ただし、「家族に尽くすこと」が大切にされており、実家への経済的支援(仕送り)が当然と考えられていることも多いので、その点はあらかじめ理解しておくことが重要です。
ベトナム人女性:家事は積極的、夫にも家族への協力を期待
ベトナム人女性は、まじめで家事や育児を熱心にこなします。
「夫が働き、妻が家庭を守る」というスタイルを受け入れる方も多く、日本の昔ながらの家庭像に近いイメージがあります。
ただし、妻側の実家や親せきとの関わりをとても大切にするため、「夫も妻の家族の行事に参加するのが当たり前」と考える人も多いです。
家庭内では穏やかでも、家族行事に対する協力を求められることが多い点が特徴です。
タイ人女性との生活は「柔軟で穏やか、負担が少ない」
タイ人女性は、家事も育児も「できるときに、できる方がすればいい」という柔らかなスタイルを基本としています。
男性に過剰な責任を求めず、互いを思いやりながら、自然なペースで家庭を築いていけるところが大きな魅力です。
「男性はもっと育児をすべき」といった強い主張がないため、気負わずに協力できる空気感が生まれやすく、家庭が穏やかに回っていきます。
まとめ:家庭内パートナーシップの相性を見極めよう
国際結婚では、家族や仕事に対する考え方、家庭内の役割分担が国によって大きく異なります。
自分がどんな家庭像を理想としているのか、相手の国ではそれがどのように考えられているのかをしっかり理解しておくことが、幸せな結婚生活につながります。
タイ人女性との結婚は、「おたがいが自然体で協力し、柔らかく家庭を支え合う」という関係を求める方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。