タイ女性との国際結婚で日本に住む場合、結婚生活の中で意外と見落とされやすいのが「災害への備え」です。日本人にとっては地震や台風、大雨などは身近なものですが、タイで生まれ育った女性にとっては、日本と同じ感覚で理解できるとは限りません。
日本では毎年のように自然災害が起こります。日本人男性にとっては当たり前に感じる防災情報でも、タイ人女性にとっては「どこへ逃げればいいのか」「この警報はどれくらい危険なのか」が分からない場合があります。
日本の災害はタイ人女性にとって分かりにくいことがある
タイにも洪水や強い雨などの自然災害はありますが、日本では地震や津波、台風などへの備えが生活の一部になっています。
特に日本語がまだ十分に理解できない時期に大きな災害が起きると、テレビやスマートフォンから流れてくる情報を正しく理解できない可能性があります。
夫が仕事で外出しているときに地震が起きることもあります。その場合、妻が一人でも行動できるよう、普段から避難場所や連絡方法を確認しておくことが重要です。
「災害が起きたら連絡する」だけでは足りない
災害時には電話やインターネットがつながりにくくなることがあります。そのため、「何かあったら電話すればいい」と考えるだけでは十分ではありません。
自宅から避難場所までの道を一緒に歩いて確認したり、家族が離れている場合の集合場所を決めたりしておくと安心です。
また、夫婦だけでなく、タイにいる妻の家族にも「日本で災害が起きた場合はこうする」と伝えておくとよいでしょう。離れた場所にいる家族にとっても、連絡が取れない時間は大きな不安につながるからです。
言葉の問題は災害時に大きくなる
普段の生活では多少分からない日本語があっても、それほど困らないかもしれません。しかし、災害時には「避難」「警戒」「危険区域」など、普段あまり使わない言葉が一気に増えます。
そこで、妻がよく利用するスマートフォンに防災情報を受け取れる設定をしておくことも大切です。日本語だけでなく、外国人向けの情報が利用できる場合は、その方法も事前に確認しておきましょう。
さらに、「地震が起きたら机の下に入る」「津波の可能性があるときは海から離れる」など、細かな説明よりも先に覚えてほしい行動を夫婦で共有しておくと、いざというときに役立ちます。
タイの家族との連絡方法も決めておく
国際結婚では、災害が起きたときに日本にいる夫婦だけでなく、タイにいる妻の家族も心配することになります。
そのため、災害時にはどのような方法で無事を知らせるのか、あらかじめ決めておくことをおすすめします。短いメッセージだけでも送れるようにしておけば、家族の不安を減らすことができます。
反対に、日本人男性側の家族にも、妻のタイの家族と連絡を取れる方法を伝えておくと安心です。夫婦だけで情報を抱え込まず、両方の家族を含めて緊急時の連絡方法を考えておくことが、国際結婚ならではの備えになります。
防災をきっかけに夫婦の役割を考える
災害への備えは、単に防災グッズを買うだけではありません。どちらが家族と連絡を取るのか、子どもがいる場合は誰が迎えに行くのか、家から避難するときに何を持っていくのかなど、夫婦の役割を確認する機会にもなります。
特に共働きの場合、夫が外出中に災害が起きる可能性も考えておかなければなりません。「夫がいるから大丈夫」ではなく、妻自身が一人でも動けるように準備しておくことが大切です。
タイ女性との国際結婚というと、文化や言葉の違いに目が向きがちです。しかし、日本で長く生活するのであれば、防災という新しい視点も無視できません。
災害はいつ起こるか分かりません。だからこそ、何も起きていないときに夫婦で話しておくことが重要です。タイ人女性が日本で安心して暮らせる環境を作ることは、夫婦としての信頼を育てることにもつながります。国際結婚を考えるなら、楽しい未来だけではなく、万が一のときにお互いを守る準備についても一度考えてみてはいかがでしょうか。



